今回はアンティークコインの一つの収集ジャンルとして確立されている都市景観コインをご紹介します。
1.スペック
- 発行国 ドイツ ニュルンベルク
- 発行年 1768年SR
- 額面 ターラー
- 材質 銀
- カタログ番号 KM#350 DAV#2494
- PCGS MS62

2.ニュルンベルク
ニュルンベルクは、1000年頃から街道の交わる場所として人々が集まるようになり、次第に栄えていったようです。ニュルンベルクの語源は「岩山」を意味しています。
その後、ニュルンベルクは城を築き、神聖ローマ帝国でも重要な拠点とし、貿易都市となっていきました。
第二次世界大戦時、ニュルンベルクはナチスの主要拠点であったため、空爆の標的となり、その街並は破壊されてしまいました。
3.都市景観コイン
冒頭でも触れたとおり、都市景観コインはアンティークコインのジャンルとして確立されています。
海外でも「City View」として人気がありますが、日本国内でもかなりの人気があります。特に最近ではオークションでも相場無視の入札合戦になっている印象があり、都市景観コイン好きの私にとっては嬉しい反面、新規入手を諦める場面が多く残念でもあります。
都市景観コインの中でも大型のものが好まれます。都市景観コインはその繊細なデザインから小型コインには向かないことが理由の一つです。
また、比較的見かけることが多い主な都市としては、ニュルンベルク、フランクフルト、レゲンスブルク、アウグスブルクがあります。
その他にも、アイヒシュテット、コンスタンツ、ミュンスター、ケルン、マインツなどもあります。
一方ドイツ以外にも都市景観コインに分類されるものがありますが、比較的見かけるものはスイスのバーゼルとチューリッヒです。
しかし、デザインでいうとドイツの都市景観コインの方が繊細なイメージがあります。小さなコインの中に描かれた風景画といった感じです。
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