前回、前々回の旭日50銭銀貨に引き続き、日本の特年50銭銀貨です。
Contents
1.スペック
- ・発行国 日本
- ・発行年 昭和13年(1938年)
- ・額面 50銭
- ・直径 23.50mm
- ・重量 4.95g
- ・品位 銀720/銅280
- ・発行枚数 3,600,717枚
- ・NGC MS65

MS65というハイグレードですので、ほとんどキズもなく、製造当時のラスターが残っていて状態はとてもいいです。
2.鳳凰(小型)50銭銀貨
このコインは、旭日50銭銀貨に代わって大正11年から発行された50銭銀貨です。
明治から昭和初期にかけて、竜50銭、旭日50銭、鳳凰(小型)50銭と、年代で移り変わるごとに小さくなってきます。
それだけ50銭という額面の価値が時代とともに小さくなっていったことを示しています。鳳凰50銭銀貨の次はもう銀貨ですらなくなります。
直径 | 重量 | 銀品位 | 銀含有量 | |
竜50銭 | 30.90mm | 13.48g | 80.0% | 10.784g |
旭日50銭 | 27.27mm | 10.13g | 80.0% | 8.104g |
鳳凰50銭 | 23.50mm | 4.95g | 72.0% | 3.564g |
3.特年
この鳳凰50銭はこの昭和13年だけが特年とされており、他の年号は完全未使用クラスでも数千円、年号によっては1000円程度で入手することもできます。
昭和13年のみ約360万枚の発行にとどまり、その他の年号は少ないものでも1000万枚以上の発行があります。
昭和11年、昭和12年などは発行枚数も4000万枚以上ありますので、完全未使用クラスでも1000円程度で購入できます。
4.グレーディング数
今回紹介しているこのコインのNGCにおける実績はこんな感じです。
2020.11.16 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 |
NGC | 3 | 17 | 29 | 20 | 21 | 10 | 1 |
昭和の時代だけあって、それなりにいい状態のものが多く残っているということでしょう。ロールのまま残っていたコインが多くグレーディングに出されていると思われ、MSのものだけでもこんなに多いです。
最高鑑定のMS67が1枚のみっていうのが光ってますね。
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