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1.スペック
- 発行国 イタリア
- 発行年 1915年
- ミント ローマ
- 額面 2リレ
- 重量 10.00g
- 品位 銀83.5%
- 発行枚数 7,948,000枚
- PCGS MS64

2.発行枚数等
2リレ銀貨も1リラ銀貨同様、1908年から1912年の前期と1914年から1917年の後期でデザインが変わっています。
それぞれの発行枚数とカタログ価格は以下のとおり。
発行年 | 発行枚数 | MS60価格 | MS63価格 |
1908 | 2,283,000 | 250ドル | 500ドル |
1910 | 719,000 | 500ドル | 2,000ドル |
1911 | 535,000 | 1,000ドル | 2,800ドル |
1912 | 2,166,000 | 200ドル | 500ドル |
1914 | 10,390,000 | 40ドル | 90ドル |
1915 | 7,948,000 | 40ドル | 90ドル |
1916 | 10,923,000 | 40ドル | 90ドル |
1916 | 6,123,000 | 75ドル | 150ドル |
1910年と1911年が別格の特年です。1908年と1912年が準特年です。
発行枚数の多い1914年や1916年などのMS63で90ドルというカタログ価格は実勢ではありません。
国内のMS63の取引価格はやはり25,000円から30,000円ほどだと思います。
3.クァドリガのデザイン
既に説明したとおり、クァドリガのデザインは前期と後期で異なっています。どう変わったかというとこんな感じです。

どうでしょうか。全然違いますよね。
前期の馬は突っ込みどころ満載です。馬の足揃いすぎっ!
それに比べ、後期のものは馬の躍動感が本当に素晴らしいです。
前期のものはどちらかというと古代コインのクァドリガに近いですが、以前紹介した古代ローマのクァドリガと比べるとこんな感じです。

馬の足の揃い具合は同じですよね。おそらく前期のコインをデザインする際に古代コインのデザインを参考にしていると思うので、こんな感じになったのだと思います。
しかし、足が揃いすぎと同じような突っ込みをもらってデザイン変更したのでしょう。
古代、前期、後期を並べてみましょう。

成長してますね!
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