先日の銀座コインオークションで唯一落札していたコインです。本当は都市景観のターラー銀貨を狙っていましたが、競り負けました。
最近都市景観の相場がグングン上がってしまって、自分なりに少し相場感覚を上げて入札しているのですが、それでも追いつけないことが多いです。
落札された方、おめでとうございます。
さて、そんな私は、オークションなどで20万円以上クラスのコインに競り負けたとき、現代射撃祭の銀貨(現代射撃祭の金貨を収集するほどの資金力なし)をコツコツと集めています。
オークションで本命がダメだったときに参加賞狙いで落札していることが多いです。
1.スペック
- 発行国 スイス
- 発行年 1997年
- 額面 50フラン
- 重量 25g
- 直径 37mm
- 品位 銀90.0%
- 発行枚数 1500枚
- NGC PF70 ULTRA CAMEO

小さな滝の近くでオジサンが汲んだ水を捨てている?漁の風景?裏面は冠を被った羊が長い舌を出している。
全体的にシュールなデザインです。
2.スイス射撃祭コイン
この項は、このページだけを見た人のためにも、今後の射撃祭コインの紹介ページには同じ内容のことを説明します。
スイスの射撃祭自体は長い伝統があり、14世紀に始まったとされています。その後、1842年に開催されたクール射撃祭においてコインが発行されたことが射撃祭コインの始まりです。
その後も射撃祭の際にコインが発行されましたが、州発行とされて射撃祭会場のみで使用できたものや通常の流通貨幣として使用できたものなどがあり、また1865年にスイスがラテン通貨同盟に加入したことにより、射撃祭コインの使用が一時国内で混乱を起こしたために、1885年に発行を中止しました。
1927年にラテン通貨同盟が終了し、1934年のフリブルク射撃祭で射撃祭コインが復活しましたが、第二次世界大戦の勃発と共に射撃祭コインは発行されなくなりました。
その後、チューリヒのコイン商などの働きかけで、1984年、チューリヒのオーバーハリス射撃際から再び射撃祭コインが復活しました。
通常、この1984年以降の射撃祭コインを「現代射撃祭コイン」として区別しています。
なお、通常射撃祭コインは銀貨、現代射撃祭コインは金貨と銀貨がありますが、それ以外の材質で製造されたもの、試作貨、ピエフォー、その他の手替わりコインなどもあります。
3.大手2社のグレーディング数
NGCとPCGSのグレーディング数は以下のとおりです。
(2020.11.27現在)
合計 | 67 | 68 | 69 | 70 | |
NGC | 72 | 2 | 3 | 15 | 52 |
PCGS | 60 | 3 | 7 | 25 | 25 |
2社でグレーディング数に大きな差はありませんが、他の現代射撃祭と同様NGCの方が70がつく確率が高いです。2社ともグレードはすべて67以上となっています。
4.シャフハウゼン
シャフハウゼンは、スイスのシャフハウゼン州にある基礎自治体であり、州都です。ウィキペディアですと、日本の小説家である有島武郎がこの街を「静寂古雅の町」と表現したと説明があります。
私個人としてはシャフハウゼンと言えば腕時計のIWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)しか思い浮かびません。
基礎自治体であるシャフハウゼンの章がこれです。

やっぱり主張の強い羊・・・・
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