eライブ含めて3日間の第23回AWが終了しました。
私は初日の午前中は仕事が入っていたこともあり日本貨は完全スルーし、午後からPCの前で見ていました。元々ヨーロッパコインメインなので2日目からが本当の意味での勝負だったのですが、3日間、終わってみれば相変わらず人気分野は高値続きだった印象です。
それでは事前の注目コインも踏まえながら少し見ていきたいと思います。
1.日本貨幣
1)貿易銀 MS62&MS63
日本銀貨の中でも人気のある貿易銀ですが、最近のアンティークコインの高騰につられ、円銀含め日本の大型銀貨の相場も上がっています。
PCGSのMS62ですが、スタート価格15万円でしたが、事前入札で一気に25万円ほどまで上がりました。
さらに当日までと、当日ライブで最終的には手数料込み313,020円で落札されていました。
過去のMS62の価格からするとやはり少し上がっている感じでしょうか。
PCGSのMS63でしがた、写真で見る限りかなり状態はよさそうでした。
スタート価格20万円でしたが、事前入札で一気に45万円まで上がりました。
さらに当日までと、当日ライブで最終的には手数料込み710,400円とかなり上がりました。
2)現行50円 穴なし&穴ズレ
現行50円のミントエラーだと私個人的には穴ズレよりも完全穴なしの方が好きです。
私は今回は完全に見送りましたが、やはりすごい人気ですね。
昭和50年完全穴なしNGCのMS63ですが、スタート価格15万円で事前では一気に30万円を超えました。
やはり人気がありますね。
その後の事前と当日ライブで最終的には手数料込み510,600円になりました。
昭和50年大穴ズレNGCのMS65ですが、スタート価格5万円なのに事前で50万円超え!
より希少な穴なしよりもグレードで注目されたのでしょうか。
その後の事前と当日ライブで最終的に手数料込み888,000円と驚きの価格に。
50円が888,000円ですよ・・・
3)現行50円 昭和62年プルーフ
現行50円の特年と言えば昭和62年。
日本貨幣商協同組合のカタログだと結構お高いですが、未鑑定ならずっと安いです。
でもこれは最高鑑定。以前そこそこ上がってましたが最近は価格も落ち着いてきた印象でした。
スタート価格5,000円でしたが、14日の時点で7,000円ほどとそれほど上がらず。
最終的には手数料込み22,200円と一時よりは落ち着いた印象です。
4)昭和39年東京オリンピック1000円銀貨
お馴染みのオリンピック1000円銀貨です。
MS66PLですが、東京オリンピックのMS66ですよ・・・。本当にプルーフライク人気ありますね。落札価格は手数料込みでまさかまさかの155,400円でした。
以前どこかのオークションで落札された最高鑑定のMS68が10万円くらいで落札されたときも衝撃でしたが、MS66にPLがついただけでまさかの15万円超えでした。
3日目のeライブでPLなしのMS66が出ていましたがこちらは手数料込みで5,550円でしたので、PLついただけでちょうど28倍です!
普通よほどPLつきは同じグレードのPLなしの1.5倍から2倍がいいところだと思っていますが、東京オリンピック1000円だけはいつも異常なくらいに上がりますね。
2.アジア周辺(日本を除く)
1)ビルマ クジャクチャット
依然として人気のあるクジャクチャットです。今回のものはグレード控えめでPCGSのAU58でした。
スタート価格2万円でしたが、事前で5万円を超えました。
今回のものはグレード控えめのPCGSのAU58でしたが、スタート価格2万円に対し、事前で早い段階で5万円を超えました。
その後の事前と当日ライブで最終的に手数料込み166,500円でした。
1年くらい前?の催事のときに銀座コインのブースでMS62が185,000円で売られていましたが、少し悩んでスルーしました。
結局その催事中には誰も購入しなかったようで、後日銀座コインのネット販売に掲載されると一瞬で売却済になっていましたが、あの催事で買っておけばよかったと今でも後悔しています・・・
2)セイロン 5ルピー
こちらも人気の高いセイロンの仏教(釈迦生誕)2500周年のコインです。
こちらのロットは1ルピーとのセットでどちらもNGCのPF64でした。
スタート価格1万5,000円で、事前では3万円を超えました。
その後の事前と当日ライブで最終的に手数料込み57,720でした。
過去のAWでは一つ上のグレードで同じく1ルピーとのセットPR65が手数料込み48,840円だったのでやはりこのコインも相場が上がっていますね。
こちらのロットはNGCのPF67でしかも「ULTRA CAMEO」つきでした。
スタート価格2万5,000円でしたが、事前で4万5,000円を超えました。
その後の事前と当日ライブで最終的に手数料込み155,400円でした。
NGCではPF68CAMEOがありますが、「ULTRA CAMEO」つきでは最高鑑定ですので、どこまで上がるんだろうと注目していました。
ちなみに、第16回AWではPCGSのPR67(CAMEOなし)が手数料込みで48,752円でしたが、第19回AWではPR65ですら手数料込み55,500円まで上がるという急激な上がり方をしているコインです。
今回はさらに「ULTRA CAMEO」つきということで、実はドイツの都市景観銀貨とともに私が入札した1枚です。
始まる前の落札価格予想は12~15万円でしたが、私が落札するとしたら手数料抜き12万円までと決めていましたが、競り負けました。
3.古代コイン
古代コインはロマンです!ということで、好きなのですが、いいコインはやはり高い!
スタート価格75万円と既にふるいにかけられてしまうような価格設定でした。そのためか14日の時点で入札なし。
しかし、最終的には手数料込み2,109,000円と・・・やはりお高い。
元々クァドリガやビガのデザインが好きなので、古代コインのものは特にいいなぁといつも指をくわえて見ています。
スタート価格40万円でしたが事前では14日までで50万円。
最終的には手数料込み666,000円でした。それなりの価格だったかなと思います。ドイツ都市景観の後が古代ロットだったら手を出していたかも。
「brushed」でしたが、写真で見る限り打刻も表面状態もよさそうだなぁと思ってました。
スタート価格50万円でしたが、14日の時点で1件だけの入札。
最終的には手数料込み599,400円とさほど上がらず。
今回、古代コインは他の分野のコインと比べると、全体的にスタート価格からあまり上がらなかった印象があります。
スタート価格の設定が古代コインは高めだったということでしょうか。
都市景観などの人気コインは今は手を出さずに古代コインにシフトしてもいいかなと思いました。
4.証券取引所&レーマー広場
ブレーメンの証券取引所銀貨。このブログでも紹介したことがありますが、日本でも人気の銀貨で、私自身MS64を所持していることもあって、価格動向が気になりました。
スタート価格4万円でしたが、事前では14日の時点で6万8,000円、さらに当日ライブで最終的に166,500円と驚きの価格に!
私もMS64持っているので嬉しいのですが、ここまで上がるコインではないです・・・
こちらも人気のレーマー広場です。MS64とそれなりのグレードでしたが、スタート価格2万5,000円で事前の14日時点で4万7,000円まで上がり、当日ライブで最終的に手数料込み78,810円とかなり上がりましたね。
私もMS64は持っていますが、レーマー広場は発行枚数の割にハイグレードが多いのでそこまで上がらない印象もありますが・・・
5.都市景観銀貨
ここ最近のアンティークコインの高騰の影響を強く受けている分野のコインです。しかし、個人的に今年最も力を入れたい分野でもあります。
1772PCBでPCGSのMS63です。スタート価格10万円でしたが、いつもどおり事前で上がり、14日の時点で26万円を超え、さらに当日ライブで最終的に手数料込み333,000円まで上がりました。
やはり上がってますね~
2ターラーの湖の都市景観です。AWでも度々出品される銀貨ですが、MS63クラスになるとそこまで多くは出てきません。
14日の事前の段階で23万円ほどでまだまだ安いと思っていましたが、最終的には手数料込み317,460円と、今回の都市景観銀貨の中で唯一値が上がらなかったコインだと思います。
本命より後ろのロットだったら入札していたと思います。
ミュンスターのデカスラブ都市景観。グレードはAU58と控えめですが、スタート価格も5万円と控えめ。
開始価格もっと上でもいいような感じもしていましたが、最終的には手数料込み222,000円でした。
1年タイプのニュルンベルク都市景観銀貨。グレードはMS63と申し分なく、これはさすがに高くなるだろうと思っていましたが、スタート価格30万円で事前でも一季に60万円を超えました。
最終的にはライブで上がり手数料込み1,110,000円でした。
過去のMS63の落札価格に比べかなり高騰しました。
3360と同じコインの上位グレードでこちらはMS64でした。私的には写真で見る限りでもこちらの方がよさそうだと思っていたのですが、スタート価格40万円で、なぜか事前では3360と全く同じ価格帯を刻んでいました。
最終的には手数料込み1,443,000となりました!
実は今回の私の本命はこれだったのですが、とても追いきれませんでした。
1745PPWでAWでも何度か出ていたように思います。今回はMS61と高くもなく低くもなくといったグレードで、スタート価格10万円でしたが、事前で20万円を超えました。
最終的には手数料込み377,400円となりました!
本命がダメだったらこのコインとも思っていましたが、想定価格は手数料抜きで22~24万だったので全く参加資格すらない状態で諦めました。
3375はレゲンスブルクの希少都市景観。MS64のハイグレードでAWの説明ではⓇⓇ表記。
こちらはスタート価格50万円でしたが、事前14日の時点ではそれほど上がらず60万円ほどでした。
最終的には手数料込み1,443,000円まで上がりました。
これもサブで狙ってましたが、やはり追いきれませんでした。
チューリッヒの都市景観。この剣を持っているライオンのデザインも好きなのですが、MS61クラスなら数年前まではもっと安かったはずなんですが、ここ最近チューリッヒの都市景観ターラー銀貨も上がっていますね。
スタート価格6万円だったのが14日の時点で既に18万円を超え、最終的には手数料込み277,500円。
いや、ここ最近のAWに出るチューリッヒ高すぎ・・・
こちらもチューリッヒの都市景観です。年号は違いますが、同じデザインでグレードもMS62、写真でもかなり状態はよさそうに見えました。
スタート価格8万円だったのに14日の時点で既に24万円。
チューリッヒの都市景観はどちらも事前でスタート価格の3倍になっていました。
こちらは最終的には手数料込み323,010円でした。
このクラスだと過去の海外オークションで1,500ドルもいかないんですけどね・・・なぜだ・・・
6.ゴチッククラウン
大型都市景観コインと同様に高騰の波をもろに受けているのがゴチッククラウンです。
いつかは欲しいけどいつも出品されるからそのうちそのうちと思っていたら高騰して手がだせなくなってしまった1枚です。
PR62で開始価格60万円、以前は開始価格ももっと低かったと思うのですが。
14日の時点で63万円と、やはりスタート価格が高めのせいか、そこまで変動ありませんでした。
最終的には手数料込み1,154,400円とかなりの高騰ぶり・・・・
少し前までは手数料込み70万円以下が相場だったんですけどね・・・
こちらはPR64のハイグレードです。スタート価格も120万円でしたが、14日の時点で230万円。
まぁこちらはスタート価格も事前の上がり方もそんなものかなと思います。
最終的には手数料込み2,897,100円でした。
まぁこのクラスのハイグレードだと相場なんてあってないようなものですから・・・
PR61ですが、レアなプレーンエッジです。
スタート価格もアンデシモの62と同じ60万円で、こちらは14日の時点で72万円を超えていました。
最終的には手数料込み1,121,100円でした。
このコインも少し前までは手数料込み70万円以下が相場だったはずなんですけどね・・・
7.総括
と、いうことで、第23回AWは3日間通して落札できず。
振り返ってみれば、昨年後半から国内オークションでまともに落札していないような・・・
ちょっと国内相場が異常の上がり方すぎて本当に落札する気になりません・・・
少しくらいなら相場の波で自分の中の相場を上げようとは思っていますが、現状の高騰はちょっと異常だと思っているので何とも手が出しずらいです。
次回以降はもっと頑張るか、また様子見にするかの選択になります。
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