オークション結果等

WAG 113落札品の紛失とWAG 116

日本時間で2月14日18時からドイツのネットオークションである「WAG online 116」が開催されていました。

ヨーロッパオークションの中でも手続き方法や開催時間など、比較的簡単に参加できるオークションのため、日本から参加する方も多いように感じます。

WAGでは11月に開催された「113」の落札品がなかなか届かないということを以前のブログでもお伝えしたと思いますが、その落札品は結局届きませんでした・・・

そのことも踏まえて今回は記事にしようと思います。

1.WAG 113の落札品

11月8日の「WAG 113」では以下の計7枚のコインを落札しました。

1)ドイツ レゲンスブルク 1754ICB ターラー銀貨 VF~EF

2)ドイツ フランクフルト 1863 ターラー銀貨 EF

3)ドイツ フランクフルト 1862 ターラー銀貨 UNC+

4)ドイツ アンハルト=ベルンブルク 1799 1/3ターラー銀貨 VF+

5)ドイツ アンハルト=ベルンブルク 1806 2/3ターラー銀貨 VF+

6)ドイツ アンハルト=ベルンブルク 1756 6ペニヒ銀貨 UNC+

7)ドイツ アンハルト=ベルンブルク 1760 1/24ターラー銀貨 UNC+

どれだけ熊好きなんだよって感じですけど笑

2.落札品の紛失

さて、上記のコインですが、結果として紛失しました。

WAGは過去にも何度か落札していたし、比較的早く届くので安心していましたが、前回届いた期間をあっさり経過しても、追跡番号ではフランクフルトの空港から移動しません。

そのため、日本郵便のサイトを見ると、荷物遅延の国としてドイツはやはり対象になっており、旅客機の大幅な減便により荷物も載せられない状況のようでした。

さらに待つこと1カ月が過ぎ、それでも追跡番号ではフランクフルトのままなので、WAGにメールで問い合わせしてみると「ドイツの郵便局に照会をします。万が一紛失してしまっても保険をつけてありますので安心してください。」とのこと。

その後WAGからの「ドイツの郵便局に問い合わせしました。既に日本に向けて発送しているとのことで、ドイツの郵便局から日本の郵便局に照会を出します。8週間で回答が来ます。日本の税関などで止まっている可能性はありますか?」と、連絡が来たので、念のため川崎郵便局に電話して追跡番号を伝えると「その荷物は日本には届いていません。ドイツの郵便局からも照会が来ましたが、そのように回答してあります。」とのこと。

WAGにその旨連絡すると「無事に届くことを祈っていますが、紛失しても保険がおります。ドイツの郵便局から回答があるまでお待ちください。」とのことだったので待つことに。

そして結局WAGから「ドイツの郵便局から正式に荷物が紛失したと連絡がきました。代金は返金処理もできるし次回以降のオークションのためにこちらでキープすることもできます。」と連絡がきました。

このコロナ情勢でまた荷物が遅れたりするのも嫌でしたが、返金してもらうにも外国からの振込みだといちいち銀行に説明するのも面倒だったので、「次回以降のオークションまでキープしておいてください。」と回答しました。

3.WAG 116

そんな感じで始まったWAG 116。

オークションを見ていて感じたこと、それはドイツでもアンティークコインは高騰しているということです。

過去のWAGよりも明らかにスタート価格からして強気だと感じました。

これまではドイツコインについてはドイツ本国のオークションの方が手数料などを考慮しても日本より割安で入手できると考えていましたが、スタート価格からして日本より高いものや、手数料等を考慮すると日本で落札した方がまだ安いと思われるものが多数。

と、そんな中、注目していたコインの一部を紹介します。

1)フランス ND 2ターラー銀貨

一応フランスとしましたが、フランクフルト製造?

フランスのMAZARDカタログにも掲載がありますが額面も2ターラーです。PCGSでSP62が1枚あります。

スタート価格1,500€だったので落札したいと思っていましたが、事前でもグングン上がるし、最終的に4,500€で落札されてました。

正直このコインについては相場は未知数です。希少性も高いのでこれでも安いかもしれません。

正直もっと追ってもよかったかもと思っています。

2)ドイツ ニュルンベルク 1806 ダカット金貨

ドイツのヒツジは割と人気もありますが、さらに都市景観です。

このコインは鑑定済でPCGSのMS62PL。

スタート価格5,000€で最終的に6,250€でした。

3)ドイツ マインツ 1795 ターラー銀貨

マインツの都市景観持っていないので欲しかったんですが、状態やら価格やら悩んでいるうちに終わりました。

スタート価格3,500€でしたが最終的に4,200€でした。

4)ドイツ ニュルンベルク 1736PGN ターラー銀貨

2019年のAWでMS61が手数料込みで266,400円でしたが、こちらは未鑑定のコインです。

状態としてもMS61つくかどうかといった感じなので、AWの価格を目安に考えていましたが、なんとスタート価格3,000€で、さらに最終的に3,900€まで上がっていました。

5)ドイツ レゲンスブルク 1792 ターラー銀貨

言わずと知れたレゲンスブルクの超人気都市景観です。

状態的にはAU55~58くらいかなという印象だったので、そのクラスの国内価格を元に狙ってみましたが、スタート価格1,500€だったにも関わらず最終的に3,400€で手が出せませんでした。

6)その他

実は、結局1枚だけ落札しました。

そのコインも実際は国内に持ち込むまでを考えると日本で落札した方が安いのですが、とりあえず海外のオークションハウスにキープしてもらった金額がいつまでどれだけきちんとキープされているのか心配で何としても今回消化したいという気持ちで落札しました。

4.雑感とその後

ドイツ本国でもドイツコインがこれだけ上がってくると日本で入手した方がまだ安くなってきますね。

しかも日本と違って裸コインメインだし、状態もそこまでよくないようなものでも結構高値まで上がっていました。

冒頭でも書いた通り、WAGはヨーロッパのオークションの中でも参加しやすいので日本を含め多くの海外参加者がいたとも思います。

もっとマイナーなオークションに参加していくしかないかなぁと思っています。

そして、オークションの翌日、保険を差し引くことを完全に忘れられてそのままの金額でインボイスがメールで届きました。

これまでのやり取りをメールで説明し、ようやく差し引いた額でいいと返事がきたのでその金額を支払いましたが、その後まだ発送の連絡は来ていません。本当に大丈夫だったのだろうか、今度は無事届くのでしょうか・・・

とりあえず、今回キープ分を消化してよかったと思います・・・



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。