日本コイン

文久永宝 草文 母銭

穴銭なんて何年ぶりに入手したんだろうか。

この数年は外国コインメインになっていたし、日本貨幣も少しは入手していましたが近代貨幣ばかりだったので、穴銭なんて超久しぶりです。

組合加盟店の入札誌でほぼスタート価格のまま落札しました。

先にお断りしておきますが、穴銭に関しての知識は全くといっていいほどありませんのでご了承ください。

1.スペック

  • 発行国 日本
  • 年代 文久3年(1863年)
  • 材質 銅
  • 文久永宝 草文 母銭

1863年といえば、フランクフルトのレーマー広場ターラー銀貨の発行年です。フランスでいえばナポレオン3世の時代。

その当時の外国コインのデザインと比べるといかに外国の鋳造技術が高かったかがわかります。

2.文久永宝

文久永宝は、大きく分けて6種類あるようです。

真文、草文、玉宝、深字、直永、降久と分類されています。

細い文字で一番シンプルなものが「真文」、「草文」とはその名の通り、「文」の文字が草字になっているものです。

草字の「文」になっているものは「草文」と「玉宝」がありますが、「玉宝」だけは宝の文字が「宝」であり、他の5種類は「寳」になっています。

あと「直永」は「永」の真ん中の線が跳ねの手前で曲がっていないものです。

「深字」と「降久」の違いは正直よくわかりませんが、「深字」というくらいなので刻印の彫りが深いのでしょうか?

また6種類にはそれぞれ通用銭と母銭があります。さらに「真文」「草文」「玉宝」には錫母があるようです。

これらの中でも「深字」「直永」「降久」が価値があります。

超久しぶりに穴銭を入手しました。状態は決していいとは言えませんが、穴銭もたまにはいいですね。



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。