NGCから戻ってきたグレーディング7枚のうち、唯一Detail判定で戻ってきた昭和39年稲100円は前回触れましたが、それ以外の6枚について紹介していきます。
今日は大好きなカエルのコインです。
カエルについて話せば長くなりますが(誰も興味ないと思いますが)、私は幼い頃からカエルがとにかく好きで、近所の川や田んぼでカエルを見つけては癒されていました。
たまにカエルが車に轢かれて道路上でペチャンコになっているのを発見すると心が痛くなりました。
小学生の頃、「生まれ変わったらカエルになりたい。自分だけは車に轢かれない。」そう言っていました。
あぁ、子供っていいですね笑
さて、そんなこんなで大人になってもカエルが大好きです。コイン収集をしていてもカエルがデザインされたコインを見つけると思わず手が出てしまいます。
それがどんなに価値の低いコインであったとしても、そこにカエルが描かれているのだから・・・
1.スペック
- 発行国 フィジー
- 発行年 1986年
- 額面 10ドル
- 重量 28.28g
- 品位 銀0.925
- 発行枚数 25,000枚
- NGC PF64 ULTRA CAMEO

このカエルの筋肉質な脚、背中のフォルム、惚れ惚れしますね。
2.Fijian ground frog
NGCのスラブでもKMカタログでもこのカエルのことは「Fijian ground frog」と記載されています。
フィジーの元々の在来種のようで、10cmほどまで成長します。
フィジーにも多く生息するオオヒキガエルがいますが、そちらはサトウキビなど農作物を荒らす害虫を駆除するために世界中に移入されたカエルのようで、日本でも小笠原や石垣島などに移入されたことがあるようです。
しかし、オオヒキガエルは思いのほか繁殖力が高く、害虫だけではなく、その地域の在来生物をどんどん食べてしまい絶滅されていってしまったために、今では逆に根絶に向けた動きがあるようです。
人間の都合で持ち込まれたのに逆に厄介者扱いとはかわいそうなカエル・・・
さてオオヒキガエルのことはいいとして、この「Ground frog」は日本名がよくわかりませんが、その名の通り、川などの水場で生息せず、多くは森林地帯で生活しています。
森林破壊やオオヒキガエルなどによる捕食により個体数も減少傾向にあるようです。
3.グレーディング実績
発行枚数25,000枚ですが、モダンコインのため状態のいいものが多く残っています。
NGC 2021.2.22現在
グレーディング数 | PF64 UC | PF69 UC | PF70 UC |
18 | 1 | 14 | 3 |
いやもう笑うしかない。
グレーディング数18枚中69以上が17枚、今回の64は断トツ単独最下位です。いやまぁモダンコインにしては確かに傷もあったし64は納得しているんですが、それ以外のグレーディング実績がすべて69以上とは・・・
しかしこれだけグレーディング数があるのにあまり見かけませんね。
世界中にカエルコインコレクターがいるということでしょうか笑
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