前回に引き続き、NGCから戻ってきたグレーディングの結果です。
この明治29年の円銀は国内組合加盟店の入札誌で落札したものです。
ほぼ開始価格で手数料込みでも1万円もいかずに落札しました。
1.スペック
- 発行国 日本
- 発行年 明治29年(1896年)
- 額面 1円
- 重量 26.96g
- 品位 銀0.900
- 発行枚数 11,363,949枚

額面の方には擦り傷がありますが、竜図面はとても綺麗です。
結果は「MS62」
2.取引価格
実勢価格の前に組合のカタログ価格を見てみると
完未 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
80,000円 | 40,000円 | 15,000円 | 12,000円 | 6,000円 |
このようになっていますが、国内オークションで40,000円前後となるのはMS64クラスなので、カタログ記載の価格は少し高めかと思います。
実勢価格としてAWの2017年以降(丸銀打ち除く)のみを見てみると
MS61 | 2018.4.21 | 14,404円 |
MS61 | 2020.1.18 | 15,540円 |
MS62 | 2018.10.20 | 13,850円 |
MS62 | 2018.10.20 | 15,512円 |
MS63 | 2017.4.16 | 26,592円 |
MS64 | 2018.4.21 | 36,010円 |
MS64 | 2020.10.17 | 44,400円 |
MS61とMS62に価格差がほとんどなく、MS63から上がっている感じになっています。
今回のコインはグレーディング費用含めて相場程度かなといった感じですね。
artikel-143