前回に引き続き、NGCから戻ってきたグレーディングの結果です。
この明治18年の円銀も前回、前々回の明治28年、29年円銀と一緒に国内組合加盟店の入札誌で落札したものです。
こちらは手数料込みで3万円弱で落札しました。
1.スペック
- 発行国 日本
- 発行年 明治18年(1885年)
- 額面 1円
- 重量 26.96g
- 品位 銀0.900
- 発行枚数 4,296,620枚

額面の方にはそれなりに擦り傷がありますが、竜図面も含め、刻印自体は綺麗に残っています。
入札誌での状態評価は極美品でした。
結果は「MS60PL」
大型円銀は小型に比べPLがつく可能性がとても高いですが、今回は状態も含め、そこは期待していませんでしたが、ギリギリMSでPLもついて戻ってきました。
2.取引価格
実勢価格の前に組合のカタログ価格を見てみると
完未 | 未使用 | 極美品 | 美品 | 並品 |
300,000円 | 150,000円 | 35,000円 | 20,000円 | 10,000円 |
実勢価格としてAWの2017年以降(丸銀打ち除く)のみを見てみると
AU58 | 2017.1.21 | 29,916円 |
MS61 | 2017.1.21 | 62,048円 |
MS61 | 2018.1.20 | 79,776円 |
MS62 | 2018.1.20 | 75,344円 |
MS63 | 2017.1.21 | 106,368円 |
MS63 | 2019.10.19 | 97,680円 |
MS63 | 2020.4.18 | 82,140円 |
MS63PL | 2020.10.17 | 233,100円 |
MS64 | 2018.10.20 | 226,032円 |
先に書いたように大型円銀はPLがつく確率が小型に比べて高く、NGCのPOPを見ても結構な数がPLになっていますが、オークションに出てくるのは圧倒的にPLなしばかりです。
PLは人気があるので同グレードでも2倍以上になっていることがわかります。
そう考えると十分元は取れたのかなといった感じです。
3.プルーフライク
実際このコインのPL感がどんなものか画像で紹介します。


やはりPLつくだけのことはあって鏡面ですね。
AU58PLなども見たことがありますが、基本的にPLはMS以上でなければつかないと思っているので、今回は本当にギリギリだったのだと思います。
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