前回に続き、2月の泰星誌上・ネットオークションで落札した1枚です。
オークション結果の記事でも書きましたが、私のPCだけなのかどうかわかりませんが円銀の画像が見られず、泰星コインの状態評価だけを頼りに入札しました。
貿易銀などの画像は見れましたが、その画像の状態と泰星コインの状態評価を比べながら円銀の状態を予想しましたが、さてどうだったでしょうか。
1.スペック
- 発行国 日本
- 発行年 1891年(明治24年)
- 重量 26.96g
- 直径 38.1mm
- 品位 銀900/銅100
- 発行枚数 7,518,021枚

2.明治22年円銀の相場
カタログでは完全未使用で75,000円、未使用で45,000円、極美品で15,000円ですが、やはり実際の取引相場はこれより低いです。
国内の取引データを調べてみました。オークションワールド(AW)の数字つき、かつ丸銀打ちではないもののデータです。
2020.7.18 | MS62 | 27,750円 |
2019.10.19 | MS62+ | 26,038円 |
2019.7.20 | MS63 | 53,184円 |
2019.10.19 | MS63 | 33,300円 |
2020.4.18 | MS63 | 44,400円 |
2019.7.20 | MS63+ | 44,320円 |
2020.1.18 | MS63+ | 33,300円 |
2018.7.14 | MS64 | 40,996円 |
2020.1.18 | MS64 | 42,180円 |
2020.10.17 | MS64 | 79,920円 |
思ったよりもMSのものが多く、そのため価格も他の年号に比べても高くありません。
3.入手した円銀の状態

竜図の面についてはとても状態はいいように見えますが、何とも言えない色が純粋なトーンなのかどうかわかりません。

額面の方は、ある程度の平地のスレは円銀の場合仕方ないと思いますが、額面左側の色の落ちとスレが非常に気になります。
これは洗浄跡ではないのか・・・
前回の書いたとおり、円銀だけは画像が見れなかったので泰星コインの状態評価のみを頼りに入札しました。
泰星コインの状態評価では「UNC」でした。
スラブ入りのコインについては貿易銀などで「MS62」のものに対する泰星コインの状態評価が「AU」だったので、「UNC-」であれば「MS62」から「MS63」、「UNC」であれば「MS63」から「MS64」はつく評価という判断で入札しましたが、この状態で「MS64」は正直ないかなと思いますし、もしかしたら「洗浄」と判断される可能性もあるかなぁと思っています。
落札価格からしても「MS62」くらいであればグレーディング費用を入れたら赤字になりますし、もし数字がつかなかったらそれこど大赤字ですので、やはり、オークションでは実際に下見をした方がもちろんいいのですが、最低限画像が見れないものには入札するべきではなかったなと反省しています。
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