クァドリガ・ビガ

イタリア 1926年 10リレ銀貨

先日スタックスで落札した1929年の10リレビガを紹介しましたが、実はその少し前のヘリテージで1926年を落札していました。

先に落札しましたが、到着がスタックスで遅く、その間に一度は紛失したと思われたWAGからのコインも届いたので、紹介が遅れました。

1929年のところでも書いた通り、10リレビガは1927年の並年号が圧倒的に多く、日本国内のオークションなどで見かけるものはほとんど1927年です。

ほぼ同時期にアメリカのヘリテージとスタックスで出てきたので頑張って落札しました。

頑張ったと言っても、私の中でもう少し頑張れるラインより安く落札できました。

1.スペック

  • 発行国 イタリア
  • 発行年 1926年
  • ミント ローマ
  • 額面 10リレ
  • 重量 10.00g
  • 品位 銀83.5%
  • 発行枚数 1,748,000枚
  • NGC MS63

2.ビガ10リレ

1929年のときとほぼ同じ内容になります。

このコインで市場に出回っているものは1927年が多く、他の年号はあまり多くは見かけません。

とは言っても発行枚数もそれなりにあるのですが、1927年が4,480万枚発行と非常に多いため、他の年号が少なく感じます。

ビガがデザインされた10リレ銀貨は、1926年から1934年まで発行されておりますが、それぞれの発行枚数とカタログ価格は以下の通りです。

年号発行枚数MS60価格MS63価格
19261,748,0005001,000
192744,801,00075150
19286,652,000250500
19296,800,0008501,700
19303,668,0005001,000
1931503,000
1932503,000
1933503,000
1934503,000

市場でこの10リレ銀貨を見かけるとほぼ1927年のものです。1927年を除く1926年から1930年の準特年、1931年から1934年の超特年というものですので、1927年以外があまり市場で出回りません。

ただし、1927年がカタログ価格より高いですが、逆に他の年号はカタログ価格ほどは相場は上がっていないように思います。

とはいえ、1931年以降のものは価格なんてあってないようなものだと思いますので、オークションのその場の流れでカタログ価格より上がることは普通にありえることだと思います。

3.グレーディング実績

NGCとPCGSのグレーディング実績は以下の通りです。

(2021.3.5現在)

ちなみに1927年~1929年の3年号についてはエッジの「FERT」の文字の両端で「*FERT*」となっているものと「**FERT**」となっているものがあります。

NGC大特年除く

年号エッジ総数6162636464+6566
1926363274 1 
1927*FERT*65312146121
1927**FERT**84323127112
1928*FERT*24 262 2 
1928**FERT**12  11 11
1929*FERT*12 21    
1929**FERT**101 11   
193021 441 1 

PCGS大特年除く

年号エッジ総数61626363+646566
192612  3 11 
1927*FERT*22 64 1  
1927**FERT**36 41017 1
1928*FERT*15124 1  
1928**FERT**2 1     
1929*FERT*8 1  11 
1929**FERT**15 11 22 
193012 23 2 1

それでは次に大特年のグレーディング実績

NGC

年号616364
1931  1
1932 1 
19331  
1934   

1934年はグレーディング実績はないようです。

PCGSにあっては大特年のグレーディングがないようでした。

それでは最後に各年号(エッジ両方含む)のグレーディング数です。

年号総数NGCPCGS
1926483612
192720714958
1928533617
1929452223
1930332112
193111 
193211 
193311 
19340  

やはり発行枚数50枚しかない1931年以降は別格に少ないですね。

4.状態

今回の1926年もMS63ですが、とても状態がよく、製造当時のラスターがそのままの綺麗な銀貨です。

この馬の躍動感!



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。