何かと話題のダイアナ銀貨です。
このブログでも何度か記事で書いたことがありますが、一度国内オークションで謎の競り方をしてから一気に相場が上がってしまったコインです。
そして、銀貨よりも発行枚数が少ない金貨に関しては、一部の業者が買占めをしていて、将来の相場を上げる目論見をしているなどという噂も聞きます。
数あるダイアナコインの中でもやはり本国のこのコインが断トツで人気がありますし、デザイン的にもダイアナが最も美しく表現されているコインだと思います。
私が裸で入手したのは既に相場が少し上がってしまってからでしたが、流行に乗って欲しいと思って購入しました。
1.スペック
- 発行国 イギリス
- 発行年 1999年
- 額面 5ポンド
- 肖像 ダイアナ妃・エリザベス2世
- 発行枚数 49,545枚
- 重量 28.28g
- 品位 銀92.5%
- 直径 38.61mm

COAでは発行のリミットとして35万枚となっていますが、KMカタログでは発行枚数49,545枚となっています。
2.グレーディング実績
大手2社のグレーディング実績です。
(2021.3.29現在)
62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | |
NGC | 1 | 5 | 7 | 9 | 12 | 38 | 101 | 3 | |
PCGS | 1 | 13 | 35 | 70 | 91 | 6 |
ご覧の通り、「70」がつきにくいコインです。
NGCでの総鑑定数176枚のうちPF70は3枚、PCGSでの総鑑定枚数216枚のうちPR70は6枚のみ。
2社合計で392枚鑑定のうち70はたったの9枚です。
その率2.3%。
3.現時点の相場
最近では裸のものでもヤフオクなどで20,000円を超えるような金額で落札されていたり、68クラスだと6万~8万円、69クラスだと10万~26万で落札されていました。
69で26万は、いくらなんでも事故でしょうけど・・・
70になるとその販売価格も様々です。
本場イギリスのコイン商でも4,000€を超える金額で販売されていたかと思うと、先日メルカリで28万円ほどで販売されていたのも見かけました。
70は本当に出ないコインなので、希少だと思います。
まぁ、モダンコインの68~70って、実際のコインはほとんど変わらないとは思うのですが、これだけ70がつかないとなると、当初の製造方法そのもので70がつきにくいのだと思います。
4.グレーディング結果
さて、今回このダイアナ銀貨を5枚グレーディングに出しました。
その結果、「PR69DCAM」が3枚、「PR68DCAM」が2枚という結果でした。
正直70を狙ってグレーディングに出していたので、残念ではありますが、約43枚に1枚しか70になりませんので、5枚程度では難しいですね。
しかし、66~69のグレーディング実績がメインの中、その中でも一番高い69が3枚あったのでよしとします。
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