引き続き、2020年のパプアニューギニアの極楽鳥コインの4回目です。
2020年発行と言っても現在進行形で未だに製造されている途中のようです。
1894年、1895年あたりににドイツ領だった時代、パプアニューギニアで発行された極楽鳥コインですが、その人気は非常に高く、多くのコレクターが知る存在です。
それから100年後の1994年に5キナプルーフ銀貨と50キナプルーフ金貨が同じ極楽鳥のデザインで発行されました。特に大型の銀貨は日本国内でも非常に人気があり、かなり値上がりしたコインの一つです。
そんなパプアニューギニアの極楽鳥コイン、2020年に同じデザインで発行されました。
今回は最終回プルーフ金貨です。
1.スペック
- 発行国 パプアニューギニア
- 発行年 2020年
- 額面 500キナ プルーフ
- 直径 38.6mm
- 重量 1オンス(31.1g)
- 品位 金0.999
- 発行枚数 400枚
- PCGS PR70 DCAM

2.極楽鳥コイン
2020年の極楽鳥コインは以下の種類があります。
- 10キナ プルーフ銀貨 発行枚数400枚
- 10キナ マットプルーフ銀貨 発行枚数100枚
- 100キナ プルーフ金貨 発行枚数400枚
- 100キナ マットプルーフ金貨 発行枚数400枚
- 500キナ プルーフ金貨 発行枚数400枚
- 500キナ マットプルーフ金貨 発行枚数100枚
購入した3月には大型のものしか日本に入ってきていなかったようで、100キナの小型金貨のことはよくわかりませんでしたが、最近では国内でも販売されていますね。
現時点で把握していることは、70の鑑定済しかない、ということです。
パプアニューギニアからPCGSに依頼し、70になったものだけを発売し、70にならなかったものは溶解し、再度製造してPCGSに依頼しているようです。
発行枚数の上限に達するまでその行程を繰り返しているため、まだすべては世に出回っているわけではないようです。
これは国内最多の海外モダンコインを扱うコイン商の情報なので間違いないでしょう。
3.入手経路
最初このコインに情報を知ったときには、興味はあるものの、資金的なことなどもあり、すぐには動きませんでした。
しかし、あれだけ1894年、1994年のいずれも人気があるコインですし、昨今のモダンコイン人気からして必ず人気が出るコインだと思いました。
しかも今回は1994年の時とは違い、発行枚数が100枚や400枚です。
将来相場が上がる予感しかしません。
ということで、少ししてから動き出しました。
ネットで情報を探してもあまり出てこないし、とあるコイン商のネット販売には出ていましたが高いし。
そんなわけで外国モダンコインをよく取り扱っているコイン商2社に直接連絡し、なんとか国内入荷分を押さえました。
知り合いにもこのコインのことを教えて、同じく予約できたコイン商を教えましたが、その知り合いが連絡したときには既に入荷分はすべて予約時点で完売だったそうです。
本当に数日の差だったのかもしれません。
4.プルーフ貨
プルーフ貨の場合、直接光を遮って写真を撮影すると黒く見えます。
これこそプルーフ貨の特徴だと思います。

プルーフ金貨はこのように平地は黒く、ハイポイントは黄色くなるのが特徴です。
綺麗ですよね。
ちなみに光をガッツリ入れてみた画像です。

スラブのホコリなども写ってしまっていますが、本当にプルーフ金貨は美しいです。
5.今後の期待
4回にわたり極楽鳥モダンコインを紹介しましたが、100キナ金貨を除いてすべて入手することができました。
100キナ金貨は1994年の50キナ金貨とほぼ同じサイズだと思いますので、無理に入手しなくてもいいかなとも思いますし、機会があればコンプリートのために入手するかもしれません。
さて、今回なぜ急にこのコインを無理して入手したかといえば、今後欲しくなったときには値上がりしてしまうと予想したからです。
ただでさえ人気のあるこの極楽鳥デザインに加え、今回は大型プルーフが発行枚数400枚、大型マットプルーフが発行枚数100枚しかないという点にあります。
値上がりする条件は揃っています。
ちなみに、1994年の大型銀貨はとても値上がりしていますが、金貨はイマイチといった印象がずっとありました。そしてその理由は小型だからではないかと考えていました。
モダンコインの人気として見栄えする「大型」という要素が不可欠であると考えています。
そうであれば、なおさら今回の極楽鳥コイン、将来の展望は明るいですね。
artikel-179