フランスコイン

フランス 1865年 ナポレオン3世 銀メダル

さて、先日(令和2年8月12日)日本時間の午前1時から開催されたアメリカのStack’s Bowersネットオークションで1枚だけ落札していました。このオークションは翌日の同時刻からの第2部もあったりで、数枚狙っていたコインがあったのですが、あまり深追いしなかったのと眠かったので、気づけば1枚のみの落札になりました。

しかも、銀メダルです。メダルというのは額面がなく貨幣とは区別されます。そして、このメダルというのは専門で収集している人もいるにはいますが、通常貨幣のコレクターにはあまり人気がありません。そのため、人気のデザインでも同じデザインの貨幣よりも安い価格でしか取引されていません。(メダルの中でもイギリスのレア金メダルのように高値で取引されているものもあります)


さて、12日1時から始まったネットオークションでこの銀メダルを落札し、それ以外のコインはすべて事前を抜けれてしまい、ライブでは半分寝ていて応札できずでした。海外オークションでは当然送料と保険料が結構かかります。そのため、安いコインを1枚落札してしまうと下手するとコインの価格を送料保険料が同じくらいになってしまうこともあります。そして今回が銀メダル。

これはまずいと13日の1時スタートのネットオークションからも狙いコインを決め、事前入札しておきましたが、何せ1時から始まって5時とか6時になってもやっているわけですから起きていられないわけです。そうして、気づいたらすべてライブで抜かれていました。あぁ、送料と保険料もったいないことした・・・


まぁ、そんなこんなで落札したメダルです。

  • 発行国 フランス
  • 発行年 1865年
  • 農商省コンクールメダル
  • 肖像 ナポレオン3世
  • 素材 銀
  • 直径 51mm
  • PCGS SP62

アンティークコインの中でもとても人気のあるナポレオン3世なので、他のメダルよりはまだ需要はありますが、やはり貨幣ほどは人気ないんですよね。むしろ5フラン銀貨よりも一回り大きくてカッコいいんですけどね。PCGSでは唯一の鑑定品ですし、落札の決め手となったのはオークションサイトにも掲載されていた同メダルのPCGS写真でした。薄っすら環状にブルートーンがあり、とても綺麗なところが気に入りました。


ナポレオン3世は、先日の記事「フランス 1874年 ナポレオン4世 5フラン銀貨 ESSAI」で紹介したナポレオン4世の実の父です。

ナポレオンといえば、ナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)とナポレオン3世が有名ですが、それぞれの息子たちは全くといっていいほど政治的な活躍もしてません。ナポレオン1世の息子・ナポレオン2世、ナポレオン3世の息子・ナポレオン4世、偉大な父の影で不運な人生を歩んでいきます。

ナポレオン3世がデザインされたコイン、メダルはとても多く、アンティークコインのコレクターで知らない人はまずいないくらいの人物です。ナポレオン3世がデザインされたコインはとても人気があり、特にナポレオン3世のコインを収集していない人であっても1枚くらい何かしらナポレオン3世がデザインされたコインを持っているものです。

また貴重な5フラン銀貨ESSAIなど、根強いナポレオン3世コレクターの間では熾烈な争奪戦になっており、オークションでも毎回競り上がっています。それ以外にも超希少な100フラン金貨のESSAIやカタログにも載っていない超希少年号の100フラン金貨なども存在しているようです。

ところで・・・手元に届いたメダルを見てみたら、スラブにかなりのヒビが入っていました。

輸送途中でヒビが入ったのかと、オークションの画像をよくよく見てみると、どうやら最初からヒビは入っていたっぽいです。リホルダーしないとなぁ、またお金かかるなぁ・・・



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。