NGCに依頼していたグレーディングが戻ってきました。今回は概ね納得のいく結果だったと思います。その中で今回は旭日10銭銀貨のグレーディング結果からご紹介します。
1.スペック
- 発行国 日本
- 額面 10銭
- 直径 17.57mm
- 重量 2.25g
- 品位 銀720/銅280
- 発行枚数
- 大正3年 10,325,327枚
- 大正5年 10,324,179枚


2.旭日10銭
明治6年から明治39年まで発行されていた竜10銭に代わって発行されるようになったコインです。
明治40年から大正6年まで発行されていました。ただし、日本貨幣カタログによると明治39年銘が存在しているらしいです。
発行枚数は概ね1,000万枚程度ですが、明治44年と大正6年は3,500万枚以上発行されています。大正元年以前のものは比較的高値で取引され、大正2年以降のものはかなり低額で取引されています。
正直な話、今回の大正3年と5年のものは、グレーディング費用をかけてまでスラブに入れるほどのコインではないのですが、状態もよく、ハイグレードが狙えそうだったので、グレーディング結果の満足感に浸りたいがために送り出しました。
3.グレーディング結果
結果から言うと、大正3年、大正5年、いずれもMS65でした。正直64~66の間くらいだと予想して提出していたので、納得の結果です。

特に大正5年の方はなかなかいい感じのトーンがついていますので、それを維持するためにもスラブ化してまぁよかったということにしようと思います。
4.グレーディング依頼のスタンス
私のグレーディング依頼のスタンスは基本的に
- MS以上がつきそうにないコインは提出しない。
- Details評価になりそうなコインは提出しない。
- 偽物と思われるコインは提出しない。
- グレーディング費用より価値の低いコインは提出しない。
という感じなのですが、今回のようにグレーディング費用とコインの価値があまり変わらないようなものでもたまには依頼することもあります。
また、MSがつきそうにないコインであっても、元々MSのないコインや、低グレードであってもそれなりに価値のあるものであればグレーディングに出します。
Details評価は、もう明らかに磨き跡が残っているようなコインは出しませんが、とりあえず売却のためにスラブに入れることもあります。
あとは、真贋の見極めが自分では難しいコインや、イチかバチかで本物だったら大きい価値のコインなどはチャレンジすることもあります。
とりあえず、次回から他のグレーディングから戻ってきたコインを紹介します。
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