その他コイン

ビルマ 1852年 チャット クジャク

1.スペック

  • 発行国 ビルマ(現ミャンマー)
  • 発行年 1852年
  • 額面 KYAT(チャット)
  • 重量 11.66g
  • 品位 銀91.7%

コインカタログには発行枚数の記載がありません。しかしグレーディング数や出回っている数から考えても「非常に少なくてレアなコイン」ということでもなさそうです。

2.ビルマ暦

このコインの年号はスラブなどでは2つ表記があります。

「CS1214(1852)」となっていますが、1852年は西暦です。CS1214はビルマ暦のことだと思います。

ビルマ暦は、ビルマ(現ミャンマー)の高僧ブッパソーラハンは僧位を捨て、王になった西暦638年3月31日から始まったとされているようです。

1214+638=1852で計算は合ってますね。

ちなみにクジャクと反対の面の中央の文字列に「c」の左右逆、「J」のような文字、「c」の左右逆、「q」のような文字がありますが、「c」の左右逆の文字がビルマ数字の「1」、「J」は「2」、「q」は「4」ですので、「1214」とビルマ暦の年号が記載されていることがわかります。

3.クジャクチャット

この銀貨は、日本でも非常に人気があります。あるアンティークコイン投資本に紹介されて以降、特に人気が出たような印象があります。

その本に紹介されて価格が上がったようにも感じますが、意外とカタログ価格も高めです。KMカタログだとこんな価格になっています。

グレード F12 VF20 XF40 MS60 MS63
参考価格 15ドル 35ドル 110ドル 375ドル 2800ドル

このクジャクのチャット銀貨にはNGCにもPCGSにもMS60のグレードはありませんが、もしあったら375ドルよりは高く取引されていると思います。

その上のグレードでいうと、MS62が国内オークションや国内コイン商の販売価格で20万弱です。

MS64が2019年のオークションワールド(AW)で出品され注目されていましたが、手数料込み982,350円で落札されていました。

そう考えるとMS63で2,800ドルの参考価格は相場とかけ離れているとも感じません。

ちなみに、この銀貨のレコードは、2018年のヘリテージオークションでMS66の最高鑑定がなんと手数料込み20,400ドルで落札されていました。200万円超えですよ!

4.各グレードの数

まず、この銀貨、人気があるため日本国内でもオークションとなるとそれなりに見かけます。

しかし、そのほとんどが数字がついていません。このコインに限っては数字がついていることは一つのステータスと言ってもいいかもしれません。

とは言っても、実際グレーディング数を見てみると数字付きの数も結構あります。しかしそれ以上に数字のついていないクジャクが出回っていることになります。

それでは各鑑定会社の数字付きのグレーディング数を見ていきます。

  53以下 55 58 61 62 63 64 65 66
NGC 68 34 23 8 15 4 3   1
PCGS 88 23 15 4 8 6 4 1 3

こうしてみると、グレーディング数も多いし、MSグレードの数も極端に少ないというものではありません。

しかし、MS64で100万円近くまで上がるのは、やはりに人気なのでしょうね。

5.入手したコインの状態

今回入手したクジャクのチャット銀貨を実際に見てみましょう。

XFのグレードのものとは明らかに状態は違います。数字がつくとすれば55~61くらいでしょうか。

しかし、このコインは数字がつくことが第一関門となります。このコインのDetails評価は大きく分けて2つ。

1つは洗浄(クリーン)、そしてもう1つが環境による損傷(エンビロメンタルダメージ)です。

このコインでエンビロメンタルダメージになっているものはだいたい凸凹した表面になっています。このコインはそうはなっていないので、あるとしたら洗浄です。はたしてどうなるでしょうか。近いうちにグレーディングに出してみようと思っています。



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。