都市景観コイン

ドイツ フランクフルト 1841年 2TALER 都市景観

前回のレーマー広場と一緒にドイツのWAGOで落札していた銀貨です。都市景観の中でも割とメジャーで日本でもよく見かけます。しかし2ターラーだけあってそれなりに大型なのでカッコいいですね。

1.スペック

  • 発行国 ドイツ フランクフルト
  • 発行年 1841年
  • 額面 2TALER(3-1/2Gulden)
  • 重量 37.10g
  • 品位 銀90.0%

ご覧のとおり、額面の通貨がターラーとグルデンの2種類記載されています。2ターラーということでかなり大きいですし、通常のターラー銀貨だと28g前後が主流ですので、それに比べても重量感があります。

2.フランクフルト都市景観

この2ターラー都市景観銀貨の年号別発行枚数及び状態別価格はKMカタログによると以下のとおりです。

  Mintage F12 VF20 XF40 MS60
1840 80 224 480 960
1841 120,695 80 200 400 800
1842 287,375
1843 122,940 80 224 480 960
1844 195,630 110 256 520 1,040
ND(1840)

1842年は一番発行枚数が多いですが、価格もついていないほどレアだということなので、ほとんどが溶解されたのではないかと思います。

また、表面の都市景観デザインは同じで裏面が鷲になっている年号不記載(実際の発行は1840年)のコインが存在していますが、こちらはかなりレアなようです。

PCGSのグレーディング数を見ると1841年が一番多く、次いで1843年、1840年、1844年の順に少なくなっていますので、概ねこの順番で現存数の多さになっているのだと思います。

3.コインの状態

さて、画像のみで判断したコインの状態はどうだったでしょうか。ちなみに今回のWAGOでは数枚この2ターラーが出ていましたが、画像から私が一番いいと判断したものです。

一番いいと言ってもすべて状態表記も未使用のものではなかったので、あくまでもその中で、ということになります。

このコインは都市景観面の平地部分が大きいためどうしても平地にキズがつきやすいですが、それ以外のポイントでは、太陽の光線は綺麗に残っているように感じますし、建物の窓の部分も摩耗で潰れているということもなく、それなりに残っています。

あとは数字がつくかどうかですが、見た目洗浄の跡はないように思うのですが、この手のコインはグレーディングから戻ってくるまではなんとも言えません。

どのうちグレーディングに出すつもりですが、この大型都市景観の銀貨は直接手に触れるとその質感もずっしりくる重量感もたまらないので、少しは手元で楽しもうかな。



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。