スイスコイン

スイス 2002年 50フラン銀貨 現代射撃祭 チューリッヒ ウナとライオン

さて、前回まで2018年から2015年までの現代射撃祭銀貨を紹介しましたが、2014年以前のものは今回の2002年しか持っていません。

というのも、2014年以前からは少し価格帯が上がっているので、ガッツリ収集しているわけでもない私には気軽に手を出せない感じになっています。

しかし、この2002年だけは人気のデザインということもあり、年代を飛び越えて入手した1枚です。

1.スペック

  • 発行国 スイス
  • 発行年 2002年
  • 額面 50フラン
  • 重量 25g
  • 直径 37mm
  • 品位 銀90.0%
  • 発行枚数 1500枚
  • PCGS PR70 DCAM

人気の「ウナとライオン」が射撃祭バージョンでデザインされています。一時期日本国内ではPR70で約30万円まで価格が上昇しましたが、最近では20万円弱までは落ちてきているようです。

2.スイス射撃祭コイン

この項は、このページだけを見た人のためにも、今後の射撃祭コインの紹介ページには同じ内容のことを説明します。

スイスの射撃祭自体は長い伝統があり、14世紀に始まったとされています。その後、1842年に開催されたクール射撃祭においてコインが発行されたことが射撃祭コインの始まりです。

その後も射撃祭の際にコインが発行されましたが、州発行とされて射撃祭会場のみで使用できたものや通常の流通貨幣として使用できたものなどがあり、また1865年にスイスがラテン通貨同盟に加入したことにより、射撃祭コインの使用が一時国内で混乱を起こしたために、1885年に発行を中止しました。

1927年にラテン通貨同盟が終了し、1934年のフリブルク射撃祭で射撃祭コインが復活しましたが、第二次世界大戦の勃発と共に射撃祭コインは発行されなくなりました。

その後、チューリヒのコイン商などの働きかけで、1984年、チューリヒのオーバーハリス射撃際から再び射撃祭コインが復活しました。

通常、この1984年以降の射撃祭コインを「現代射撃祭コイン」として区別しています。

なお、通常射撃祭コインは銀貨、現代射撃祭コインは金貨と銀貨がありますが、それ以外の材質で製造されたもの、試作貨、ピエフォー、その他の手替わりコインなどもあります。

3.大手2社のグレーディング数

NGCとPCGSのグレーディング数は以下のとおりです。

(2020.9.30現在)

  65 66 67 68 69 70
NGC 0 2 9 12 42 81
PCGS 1 1 5 24 74 45

2002年ということもあり、グレーディング数はこれまで紹介した現代射撃祭コインと比べて非常に少ないです。

NGCとPCGSでは、そのグレーディング実績に大きな差はありませんが、70のつく確率はNGCの方が圧倒的に高いという結果になっています。

4.チューリッヒ

チューリッヒは、スイスの州名、及びそのチューリッヒ州の州都です。州都であるチューリッヒはスイス最大の都市であり、その人口も首都ベルンよりも遥かに多く、約39万人となっています。

チューリッヒは、金融都市としても有名であり、チューリッヒ国際空港やチューリッヒ中央駅を有し、国内外からの流入出が最も盛んな町です。

アンティークコインにある都市景観銀貨でも有名な町です。



にほんブログ村


artikel-58

ABOUT ME
サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。