スイスコイン

スイス 2019年 50フラン銀貨 現代射撃祭 アッペンツェル

前回まで現代射撃祭の銀貨、2018年から2015年、飛び越えて2002年を紹介してきましたが、そんな最中、とあるオークションで入札していたコインがあったのですが、落札できていました。

1.スペック

  • 発行国 スイス
  • 発行年 2002年
  • 額面 50フラン
  • 重量 25g
  • 直径 37mm
  • 品位 銀90.0%
  • 発行枚数 1500枚
  • NGC PF70 ULTRA CAMEO

熊が戯れてます(笑)ヨーロッパのコインでは結構熊がデザインされているものも多いですが、あちらの地域は熊がいっぱい出るんでしょうね。

2.スイス射撃祭コイン

この項は、このページだけを見た人のためにも、今後の射撃祭コインの紹介ページには同じ内容のことを説明します。

スイスの射撃祭自体は長い伝統があり、14世紀に始まったとされています。その後、1842年に開催されたクール射撃祭においてコインが発行されたことが射撃祭コインの始まりです。

その後も射撃祭の際にコインが発行されましたが、州発行とされて射撃祭会場のみで使用できたものや通常の流通貨幣として使用できたものなどがあり、また1865年にスイスがラテン通貨同盟に加入したことにより、射撃祭コインの使用が一時国内で混乱を起こしたために、1885年に発行を中止しました。

1927年にラテン通貨同盟が終了し、1934年のフリブルク射撃祭で射撃祭コインが復活しましたが、第二次世界大戦の勃発と共に射撃祭コインは発行されなくなりました。

その後、チューリヒのコイン商などの働きかけで、1984年、チューリヒのオーバーハリス射撃際から再び射撃祭コインが復活しました。

通常、この1984年以降の射撃祭コインを「現代射撃祭コイン」として区別しています。

なお、通常射撃祭コインは銀貨、現代射撃祭コインは金貨と銀貨がありますが、それ以外の材質で製造されたもの、試作貨、ピエフォー、その他の手替わりコインなどもあります。

3.大手2社のグレーディング数

NGCとPCGSのグレーディング数は以下のとおりです。

(2020.9.30現在)

  68 69 70
NGC 2 47 115
PCGS 1 17 9

他の現代射撃祭と同様NGCの方が70がつく確率が高いです。おそらくそれもあってかNGCのグレーディング実勢の方が圧倒的に多いです。

2社ともグレードはすべて68以上となっています。

4.アッペンツェル

アッペンツェルは、スイスのアッペンツェル・インナーローデン準州にある基礎自治体です。

このアッペンツェルの紋章が「熊」のようです。

5.2020CCFオークション

月刊「収集」を発行している書信館出版㈱が主催する2020CCFオークションで数枚に密かに事前入札していました。

当日参加したわけでもなかったので、郵送で結果が送られてくるまで入札の結果がどうなっているのかわかりませんでしたが、本命は落札できず、サブで入札しておいたこの2019年現代射撃祭の銀貨を落札していました。

ちなみに、この銀貨、グレードも全く同じものが3枚出品されていたので、1枚だけ入札しておいたのですが、最安値で落札できるとしたらどうだろうと考え、一番早いロットを選択しました。

  • その結果、
  • ・19,500円
  • ・18,500円
  • ・19,500円

と真ん中のロットが最安値で落札という結果でした。予想では後ろに2つもロットがあるから最初は様子見で安くなるかなと思いましたが、そんなことありませんでした。ちなみに、最後は前ロットで落札できなかったけど欲しい人が無理してでも落札してくると考えていましたが、真ん中のロットでしたか・・・



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サミー
アンティークコイン収集歴はまだ浅く、日々勉強中です。 このブログは自分の備忘録として、そしてアンティークコイン収集をこれから始めようとする方の参考になればと思います。